富士通LIFEBOOK SH76/ENレビュー

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富士通パソコンの購入・比較に役立つ情報(レビュー/スペック/特徴)について詳しく説明しています。
ここでは、富士通LIFEBOOK SH76/ENを詳しくレビューしています。
特徴/富士通LIFEBOOK SH76/ENレビュー

富士通LIFEBOOK SH76/ENは、13.3インチ液晶を搭載したコンパクトノート。重量は最小構成で1.31kg程度と軽く、さらに光学ドライブ搭載ノートとしては世界最薄を実現しており、 気軽に持ち運ぶことを想定したモバイルノートと言えます。

CPUには、インテル第二世代Core i5/i7プロセッサから選択できます。
高性能を求める人はCore i7を、コストとパフォーマンスのバランスを取りたい人はCore i5を選ぶと良いでしょう。

ストレージには従来のHDDのほか、高速アクセス可能なSSDも選択できます。アクセス速度重視の場合にはSSDを検討してみるといいかもしれません。ただし、その分価格が上がりますが。。。

またバッテリ駆動時間は、標準バッテリで13.7時間程度と非常に長いため、外出先でもバッテリの残量を気にすることなく作業することができます。

それでは、LIFEBOOK SH76/ENの特徴について詳しく見ていきましょう。
富士通LIFEBOOK SH76/ENレビュー
選択できる天板のカラーリングはマットブラックのみ。艶なしになっており、光沢加工処理された天板と比べて見栄えはしないのですが、手にしっかりなじみ、持ち歩くときも適度にざらついて非常に持ちやすいです。このあたり、見た目よりも実用性を重視していますね。また、触ってみても、指紋や汚れがつくことがありません。

LIFEBOOK SH76/EN軽い
SH76/ENを持ってみたところです。すごくコンパクトですね。それほど重さを感じないので、どこにでも気軽に持って行けそう。

軽い
持ってみて驚いたのがその薄さ!

軽い
厚さは、1番出っ張っているところでも23.2mmしかありません。光学ドライブ搭載モデルとしては驚異的な薄さです。なのですごくつかみやすいですね。
雑誌と比較
大きさはA4サイズの雑誌を一回り大きくした感じ。

富士通LIFEBOOK SH76/EN液晶
液晶の表示はすごく綺麗。文字のにじみなどはありません。

このモデルでは、液晶は光沢加工されていないノングレアタイプの液晶を採用。ただし、光沢加工タイプのスーパーファイン液晶を選択することもできます。

光沢液晶は、色味が豊かなため、特に動画を再生する場合に威力を発揮しますが、その分、どうしても照明などによる映り込みが発生してしまいます。映り込みが気になる人はノングレアタイプを選択すると良いでしょう。

富士通LIFEBOOK SH76/EN液晶
ノングレア液晶のため、照明などによる映り込みは発生していないのがわかります。

富士通LIFEBOOK SH76/EN液晶
液晶部分も、すごく薄い!

解像度
最大解像度は1366×768ドット。13.3インチ液晶としては妥当なレベルです。

Yahoo
Yahoo!のトップページを表示したところです。これだけの表示領域を確保できれば、狭さは感じないと思います。

富士通LIFEBOOK SH76/ENキーボード
このSH76/ENでは、モバイルノートなのにデスクトップと同じほぼ大きさのキーボードを搭載しています(キーピッチは約19mm)。従って、キーボードの操作性は非常に優れています。

キーボード

キーボード
キーボードには、キーの配列が独立したアイソレーションキーボードを搭載。アイソレーションタイプは隣のキーとの間にスペースがあるので、タイプミスを軽減できます。

キーボード
小さすぎて打ちにくいキーも存在せず、イレギュラーなキー配置もありません。頻繁に使用するEnterキーが大きめなので打ちやすいです。

キーボード
ちょっとわかりづらいのですが、キーの真ん中が少し窪んでおり、指がすべらないよう設計されています。

キーボード
キーの側面が青色になっています。

ブライドタッチ
キーボードはすごく打ちやすいです。快適にブラインドタッチができるのでストレスなく作業を行うことができます。13.3インチ液晶のモバイルノートの場合、キーボードが窮屈だったりして使いづらく感じるモデルが多いのですが、このSH76では、そうした窮屈さは微塵も感じません。これなら、長文を打つユーザーにも受け入れられそうです。

キーストロークはちょっと浅めですが、打鍵感が硬めなので長時間打っていても疲れません。

富士通LIFEBOOK SH76/ENタッチパッド
特筆すべきはタッチパッドの操作性の良さ。表面が適度にざらついており、すごく指の動きになじみます。ポインタを思ったところに移動できるのは爽快感すら感じます。これならマウスを使わなくてもストレスは感じないですね。


タッチパッドの右にあるスクロールパッドの操作性もいいですね。これ、他社ノートではあまり見かけないのですが、このパッドを指で回転状になぞることにより、画面のスクロール操作を行うことができます。慣れると扱いやすい機能ですね。

富士通LIFEBOOK SH76/ENパームレスト
パームレスト部分も、ざらつきのある加工が施されており、汚れが付きにくくなっています。長時間入力操作を行っていると、パームレスト部分が汗などでべとついて気持ち悪く感じることがあるのですが、この加工のおかげでべとつきはほとんど発生しません。すごく快適です。LIFEBOOK SH76/ENでは、こうした実用性の高さが魅力です。

富士通LIFEBOOK SH76/ENスピーカー

富士通LIFEBOOK SH76/ENスピーカー
キーボード上部の左右にスピーカーが配置されています。音楽を再生してみましたが、高音がちょっとシャリシャリしますね。重低音の響きも今1つ。しかし、このクラスのコンパクトノートで、そこまでのサウンドを追求してもちょっと酷だと思います。 真剣に聞くにはちょっと物足りないレベルかもしれませんが、音割れしたりすることはなく、バックグラウンドで、ながら再生しておくには十分なレベルだと思います。

スピーカーがキーボードの奥にあるので、入力操作しているときに手が邪魔になって音がこもることがないのもいいですね。

ECOボタン
キーボード右上にはECOボタンが配置されています。このボタンを押すと、省電力モードに設定するかどうかの確認画面が表示されます。


ECOボタン
省電力モードに切り替えると、バッテリ駆動時間を延ばすことができますが、その分、使用できない機能が出てくるので注意が必要です。

ECOボタン
ECOモードに切り替わると、ECOランプが点灯します。ECOモードを終了するには、再びECOボタンを押します。

富士通LIFEBOOK SH76/ENモバイルマルチベイ
右側面部にドライブが配置されています。SH76では、ブルーレイディスクを搭載することができます。

富士通LIFEBOOK SH76/ENモバイルマルチベイ

富士通LIFEBOOK SH76/ENモバイルマルチベイ
左側面部には、USB 3.0端子も搭載されています。

富士通LIFEBOOK SH76/ENモバイルマルチベイ
このLIFEBOOK SH76/ENでは、目的に合わせて装備を変更できるモバイル・マルチベイ構造が採用されています。

装着できるのは、
1)多彩なDVD メディアを利用できる「スーパーマルチドライブ」(標準添付)
2)長時間駆動を実現する「増設用内蔵バッテリユニット」(オプション)
3)外出先や家の壁に大画面で映像を映し出せる「モバイルプロジェクターユニット」(オプション)
4)軽量化を実現する「モバイル・マルチベイ用カバー」(オプション)
の4つです。

スーパーマルチドライブ
これは、標準で装備されるスーパーマルチドライブ。

富士通モバイル・マルチベイ用カバー
これはモバイル・マルチベイ用カバー。とにかく軽量化を図りたいときに使用します。

あと、LIFEBOOK SH76/ENでは、モバイル利用に配慮した堅牢設計を採用しています。天板からの約200kgf全面加圧試験やPC電源オフ時の落下試験などを実施することで、その堅牢性が検証されています。さらに、3D加速度センサーにより、落下時でも自動的にHDDのデータを保護します。なので、外出先でも安心して使うことができます。

富士通モバイル・マルチベイ用カバー
こんな感じで、人が上に立っても壊れたりすることはありません。

また高速モバイル通信可能なWiMAXも標準で装備しており、簡単にモバイル環境を構築できます。ただし、WiMAXを使用するには、別途契約が必要です。

あと、SH76にはクイックスタート機能が装備されています。これを利用すると、約6秒で起動することが可能です。なので、すぐに利用したい場合に重宝します。ただし、この機能を利用するには、電源をオフにするときに通常の「シャットダウン」操作ではなく、電源ボタンを押してオフにする必要があります。

ACアダプタ
アダプタ
SH76では、ACアダプタもコンパクト。重量は295gです。

富士通LIFEBOOK SH76/ENエクスペリエンスインデックス
Windowsエクスペリエンスインデックスの値でLIFEBOOK SH76/ENのパフォーマンスをチェックしてみました(最高スコアは7.9)。

CPUは第2世代Core i7プロセッサを搭載しているため、7.1と高い数値を記録。メモリは4GBを搭載しており5.9。グラフィックはチップセット内蔵タイプのインテルHDグラフィックスのため5.8。ストレージにはSSDを搭載しており6.8と高いスコアになっています。

グラフィックスの値が相対的に低めなので、3Dゲームや動画の編集など、ヘビーなグラフィック処理を行う場合にはちょっときつかもしれませんが、13.3インチノートでそれほどへビューな作業を行うことはほとんどないはずなので、グラフィック性能が問題となる場面はあまりないと思います。ちなみにYoutubeでハイビジョン映像を全画面で再生してみましたが、ほとんどコマ落ちなく再生できました。

プロセッサ、ストレージの数値が高めのため、モバイルノートらしからぬ高い基本性能を発揮できるでしょう。メモリの値がちょっと低めですが、カスタマイズで8GBメモリにアップグレードすることが可能です。

【まとめ】
LIFEBOOK SH76/ENの特徴をまとめると次のようになります。

■プラスだと思う点
・光学ドライブ搭載で約1.43kgと軽量なためどこへでも気軽に持ち運べる
・堅牢設計により、外出先でも安心して使える
・非常に薄いながらも光学ドライブを搭載
・モバイルノートらしからぬ高い基本性能を発揮
・キーボード入力を快適に行える
・モバイル・マルチベイ構造の採用により、ニーズに合わせた構成が可能
・標準バッテリで長時間駆動が可能

このように、LIFEBOOK SH76/ENは、コンパクトな筐体+高性能+堅牢な設計+長時間バッテリ駆動を実現した使い勝手のいいモバイルノートだと思います。デザイン性にも優れているので、外出先でもバリバリ作業したいヘビーユーザーにお勧めできます。

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